研究課題/領域番号 |
17H03903
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松井 徹 京都大学, 農学研究科, 教授 (40181680)
|
研究分担者 |
舟場 正幸 京都大学, 農学研究科, 准教授 (40238655)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 畜産学 / 栄養学 |
研究成果の概要 |
多くの哺乳類において、褐色・ベージュ脂肪細胞でのみ発現している脱共役タンパク質(UCP)1は、これらの細胞における熱産生の責任分子である。肥育牛ではこれらの細胞に加えて筋組織でも発現することを先に明らかにした。本研究では、肥育牛筋組織におけるUCP1発現に影響を及ぼす要因に関して、動物試験ならびに細胞培養試験から検討した。26か月齢で屠畜した肥育牛よりも30か月齢で屠畜した肥育牛の方が筋組織でのUCP1発現は高いことが明らかになった。また、肥育牛の筋由来細胞を用いた解析により、TGF-βファミリーがUCP1発現を制御していることも明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脱共役タンパク質(UCP)1はエネルギーを浪費するタンパク質で、特殊な脂肪細胞でのみ発現すると理解されていた。しかし、肥育牛筋組織でもUCP1を発現することを先に明らかにした。肥育牛におけるUCP1は、肥育効率(飼料摂取量当たりの増体)の観点から不要な存在といえる。筋組織でのUCP1発現レベルは、26か月齢で屠畜した肥育牛よりも30か月齢で屠畜した肥育牛の方が高かった。また、肥育牛の筋由来細胞を用いた解析により、TGF-βファミリーがUCP1発現を制御していることも明らかにした。これらの結果の集積は、より効率的な肉牛生産法の開発に寄与する。
|