研究課題/領域番号 |
17H03943
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大門 高明 京都大学, 農学研究科, 教授 (70451846)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | カイコ / 変態 / 幼若ホルモン / 蛹 / 成虫 / 発生 / 進化 / ゲノム編集 / 昆虫 / ホルモン / 脱皮 / モザイク |
研究成果の概要 |
本課題では、蛹変態・成虫変態の発生プログラムの分子機構を明らかにすることを目的として、カイコにおける蛹化・成虫化のマスター遺伝子の機能を解明するとともに、それらが幼若ホルモンによってどのように制御されているのか、の解明に取り組んだ。本課題によって、幼若ホルモンがKr-h1転写因子を誘導すること、Kr-h1が蛹化マスター遺伝子broadおよび成虫化マスター遺伝子E93をそれぞれ抑制することが示された。さらに、ノックアウト解析等によって、これらの遺伝子群の生体内での役割が明確に明らかにされた。本課題の成果は、昆虫の変態の遺伝子基盤の解明に大きく貢献するものと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昆虫がどのように変態というユニークな生活史を獲得したのか、そして蛹変態・成虫変態に特有の形質発現はどのようにコントロールされているのか、という問いに答えることは、地球の生態系の維持に欠かすことのできない昆虫の成功の秘訣を解き明かすことに他ならない。さらに、本研究で注目する幼若ホルモンは、相変異・カースト分化・休眠性・行動の調節にもco-optされており、本研究の成果は、進化学・発生学・生態学分野へ大きなインパクトをもたらすと期待される。さらに、農学分野ではbiorationalな害虫防除剤の開発へ向けて、基盤となる知識を提供するものと期待される。
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