研究課題/領域番号 |
17H03946
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
細川 貴弘 九州大学, 理学研究院, 助教 (80722206)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | ミナミアオカメムシ / ツチカメムシ / 環境獲得 / 共生細菌 / カメムシ / 環境細菌 / 共生器官 / 昆虫 / 細菌 / 共生 / 潜在的共生細菌 / 共生器官への定着 / 南西諸島 |
研究成果の概要 |
環境中にはカメムシ類の必須共生細菌と同等の生物機能を持つ自由生活細菌(細菌C~F)が生息している。本研究は、これらの細菌がどのようなカメムシと共生できるのかを明らかにすることを目的としておこなわれ、以下のことを明らかにした。1)世界的農業害虫であるミナミアオカメムシは細菌C~Fと共生可能であり、さらに細菌C~F以外にも本種の共生細菌になりうる細菌(細菌X)が複数種環境中に存在している。2)ツチカメムシ類(Macroscytus属)の野外集団には細菌C~Fおよび細菌Xと共生している個体が存在する。3)ツチカメムシ類は共生細菌を毎世代環境中から獲得するという、カメムシ上科では前代未聞の特徴を持つ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1、世界的農業害虫であるミナミアオカメムシが、本来の共生細菌だけでなく他の様々な細菌と共生可能であることが明らかになったことから、新しい害虫防除技術の開発につながるかもしれない。 2、カメムシ科とキンカメムシ科でのみ発見されていた新興共生細菌(細菌C~F)がツチカメムシ科のカメムシから初めて発見されたことから、新興共生細菌は従来考えられていたよりも幅広い宿主を持ちうると考えられる。 3、ツチカメムシ科には共生細菌を垂直伝播する種だけでなく環境獲得する種も存在することが示されたことから、今後の共生の進化生物学的研究においてツチカメムシ科はモデル共生系になりうる。
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