研究課題/領域番号 |
17H03951
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
上野 秀人 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (90301324)
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研究分担者 |
当真 要 北海道大学, 農学研究院, 教授 (10514359)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 水稲 / 持続的農業 / 水田土壌 / 養分動態 / 微生物相解析 / 土壌酵素 / 生物多様性 / マメ科緑肥 / 水田 / 有機農業 / 低投入持続的農業 / 農業生態系保全 / 超低投入持続的農業 / 土壌 / 緑肥 / 雑草 / 環境保全型農業 / 持続型農業 / 超低投入持続型農業 |
研究成果の概要 |
肥料や農薬を全く施用しない超低投入持続型水稲栽培水田において水稲栽培実験を5年間継続して行った。水稲生育は圃場毎の変動はあるが、旺盛であり、収量は慣行栽培と同程度であった。栽培継続年数が進むほど可給態リン酸含量が低下し、水稲生育や収量に大きく影響したため、土壌還元等によるリンの可給化技術を組み合わせる必要が明らかになった。マメ科緑肥の施用は、土壌微生物活性を高め、炭素、窒素、リンに関する土壌酵素活性も増加し、代謝回転が高くなることを明らかにした。土壌の細菌群衆構造解析では、慣行区と大きな差は見られなかったが、落水時に特定細菌群が増加する傾向が見られた。雑草エンドファイトの窒素固定が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①養分・元素動態測定手法を確立することで、フィールド研究遂行の高効率化が行えた。②水田生態系における生物群集の土壌肥沃度に関する能力の新規評価に貢献できた。③資材調達が難しい途上国等の農業に対する技術応用が期待できる。④低投入持続型水稲栽培システムにおける農耕地生態系機能の知られざる一端が明らかとなった。 以上のことから、土壌学、作物栽培学、環境学、アグロエコロジー分野へ貢献できる。これにより、水稲栽培の省エネ、省資源、低コスト栽培の道が開け、我が国のフードセキュリティの問題解決に資することができる。
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