研究課題/領域番号 |
17H03953
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
野村 哲郎 京都産業大学, 生命科学部, 教授 (50189437)
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研究分担者 |
谷口 幸雄 京都大学, 農学研究科, 准教授 (10252496)
高橋 純一 京都産業大学, 生命科学部, 准教授 (40530027)
荒川 愛作 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 主任研究員 (60612728)
熊野 了州 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (90621053)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | マルハナバチ / 授粉系統 / 在来種 / 北海道 / 選抜育種 / エゾオオマルハナバチ / 高授粉能力系統 / BLUP選抜 / 授粉能力 / 授粉用系統 / 授粉試験 / 系統造成 / 高受粉能力 / 受粉試験 |
研究成果の概要 |
北海道の在来種エゾオオマルハナバチの授粉系統を作出する目的で、飼育試験、コンピュータシミュレーション、トマトハウス内での授粉試験を実施した。飼育試験とシミュレーション実験の結果から、エゾの系統では30程度のコロニーサイズをコンスタントに提供することが限度であると考えられた。一方、授粉試験の結果からはエゾオオマルハナバチの授粉能力はセイヨウオオマルハナバチよりもわずかに劣るものの、実用可能な能力を有することが示唆された。エゾオオマルハナバチの実際の利用に際しては、ハウス内に設置するコロニー(巣箱)の数を増やすことで、セイヨウオオマルハナバチと遜色のない授粉効果が期待できるものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では1991年からトマトのハウス栽培用のポリネーターとして、ヨーロッパ・アフリカ原産のセイヨウオオマルハナバチが導入されるようになり、ホルモン剤を用いない高品質なトマトの生産に貢献してきた。ところが、本種の導入以降、ハウスから逃げ出した個体が野外に定着する問題が発生し、現在はセイヨウオオマルハナバチの利用が制限されている。このため、それまで大規模に本種を利用してきた北海道においては、代替の受粉昆虫として在来のマルハナバチ種による授粉系統の作出に期待が高まっている。本研究の成果は、その足掛かりとなる情報を提供するものである。
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