研究課題/領域番号 |
17H03957
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
|
研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
三上 修 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10404055)
|
研究分担者 |
森本 元 公益財団法人山階鳥類研究所, 自然誌研究室, 研究員 (60468717)
上野 裕介 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (90638818)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
|
キーワード | 道路生態学 / 人工構造物 / 営巣 / 鳥類 / 電柱 / 電線 / 都市鳥類 / 都市鳥類学 / インフラ / 停電 / 鳥害 / 都市 / 人と生物との軋轢 / 環境調和型都市基盤整備・建築 / 生態学 |
研究成果の概要 |
現在、日本には3500万本を越える電柱があり、その間には複数の電線(電力線および通信線)が渡されている。世界的に見れば多くの国では電柱電線は地中化されているのが普通であるため、大量で複雑化した電柱電線は、日本独自の都市景観といえる。 本研究では、これらの電柱電線を鳥類がどのように利用しているのか、それによってどのような問題が生じているのか、を明らかにすることを目的とした。調査の結果、鳥類種によって、電線のどこに止まるのかなどについてパターンがあること、多様な利用の仕方(巣場所、集合場所、遊び場所など)について明らかにできた。また、電柱を介する人と鳥類の軋轢についても、外観することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、自然を内包した都市が求められている。なぜなら人間活動によって都市が拡大するなか、生物多様性への悪影響を緩和する必要があるからである。加えて、人間側にとって身近に自然があることは、心身の健康を促進する効果もある。その観点で見たときに、大量にある電柱電線が、鳥類に果たしている役割を明らかにすることは重要である。また単純に鳥によって電線への止まり方が異なるというような情報は知的好奇心をくすぐることになり、普段の生活の中で景観生態学と鳥類生態学を結びつけることになる。さらに電柱電線を介した人と鳥類の間の軋轢を明らかにし、解決することにもつながる。
|