研究課題/領域番号 |
17H03965
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
|
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
梅田 正明 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80221810)
|
研究分担者 |
高塚 大知 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (70633452)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | クロマチン / 細胞周期 / 植物ホルモン / DNA倍加 / エピジェネティクス / ヒストン修飾 |
研究成果の概要 |
DNA倍加は一つ一つの細胞の中でDNA量が倍々に増える現象であり、多くの植物において細胞の肥大化、ひいては器官の巨大化をもたらす。以前の研究で、DNA倍加は細胞周期進行の阻害により引き起こされると考えられていたが、最近の我々の研究により、クロマチン構造制御もDNA倍加誘導に重要であることが明らかになった。そこで、本研究では、DNA倍加を誘導するクロマチン構造の制御要因について解析したところ、植物ホルモンのオーキシンを介したヘテロクロマチン構造の制御が重要な役割をもつことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA倍加誘導は、これまで育種分野で倍数体を作出する際に多く利用されてきた。この際は細胞分裂の阻害剤がよく用いられるが、一過的処理に止めないと細胞分裂を恒常的に阻害し、植物の成長も阻害してしまうことになる。本研究で明らかになったクロマチン構造を制御する鍵因子をターゲットとした分子育種、あるいは薬剤開発を進めれば、このような細胞分裂に対する阻害的影響を排除できるため、より高効率かつ高度なDNA倍加誘導を期待でき、植物バイオマスの増産や食糧の安定的供給に貢献できると考えられる。
|