研究課題/領域番号 |
17H03966
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
竹川 薫 九州大学, 農学研究院, 教授 (50197282)
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研究分担者 |
樋口 裕次郎 九州大学, 農学研究院, 助教 (50732765)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 分裂酵母 / ピルビン酸 / 酸性糖鎖 / ピルビン酸転移酵素 / 糖タンパク質 / 細胞表層糖鎖 / Schizosaccharomyces / 糖鎖 / 細胞間認識 / ピルビン酸化 / 小胞輸送 |
研究成果の概要 |
本研究は、ピルビン酸含有糖鎖の生物界における分布とその構造の特徴 、さらに本酸性糖鎖の生理的役割について明らかにすることを目的としている。申請者は、分裂酵母糖鎖へのピルビン酸を転移する酵素Pvg1の立体構造および酵素化学的特性を明らかにしてきた。そこで分裂酵母Pvg1と相同性の高い遺伝子をデータベースから検索したところ、分裂酵母4種だけでなく、糸状菌や海洋生物などに広く存在することがわかった。ホモログ遺伝子の活性について、分裂酵母を用いて解析を行ったところ、分裂酵母4種全てに活性は認められたが、他のホモログ遺伝子では基質特異性やピルビン酸の付加様式が異なっていることが強く示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物の細胞表層は糖鎖で覆われており、その糖鎖構造が細胞間の認識や細胞形態の維持に重要である。分裂酵母の細胞表層糖鎖には、酸性糖鎖としてピルビン酸化ガラクトース(PvGal)が存在する。PvGalは原核生物では普遍的に存在するが真核生物ではほとんど解析が行われていない。分裂酵母は最も研究が行わているSchizosaccharomyces pombe以外に3種知られている。分裂酵母4種の糖鎖構造を比較した結果、特徴的な構造の違いはあるがPvGal含有糖鎖の構造は保存されていることがわかった。さらに糸状菌などの遺伝子比較からPvGal含有糖鎖は予想以上に広く真核生物に存在する可能性が示唆された。
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