研究課題/領域番号 |
17H03976
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
小暮 健太朗 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (70262540)
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研究分担者 |
南川 典昭 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (40209820)
田中 保 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 教授 (90258301)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | ドラッグデリバリー / 微弱電流 / ナノ粒子 / がん治療 / 微弱電流処理 |
研究成果の概要 |
本研究では、イオントフォレシス(IP)によるナノ粒子のEPR効果亢進と細胞内取込誘導による効率的ながん治療法の確立を目的とした。担癌マウスに静脈投与したナノ粒子の腫瘍蓄積量を、IPにより約2倍増加させることに成功した。またFITC標識デキストランの発育鶏卵血管漏出が、IPにより約2倍増大することを見出した。また、腫瘍組織IPによるコネキシンCx43の発現量減少とリン酸化の亢進、Hsp90タンパク質活性化を介したGTPase活性化、ユニークなエンドサイトーシス誘起を見出した。また、IPと抗がんナノ粒子を組合わせた場合、ナノ粒子投与単独よりも腫瘍成長が抑制される傾向を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微弱電流を用いる薬物送達技術イオントフォレシスによって、腫瘍組織の生理機能を変化させることで、ナノ粒子等の薬物送達効率を向上させることに成功したことは、世界で初めての成果であり、がん治療薬物領域の発展に大きく貢献するものである。また、近年ヒトのがんでは、EPR効果が見られないとも言われているが、イオントフォレシスを組合わせることでEPR効果を誘起することが可能になり、がん治療効果の増強に繋がることから、国民の健康福祉に貢献することが期待される。
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