研究課題/領域番号 |
17H03983
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西野 邦彦 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (30432438)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
|
キーワード | 細菌 / 感染症 / 多剤耐性 / 化学療法 / トランスポーター / MacAB / RamR / 阻害剤 / 病原性 / サルモネラ / 薬剤排出 / マクロライド / 発現制御 / 構造 / 抗菌薬 / 薬剤感受性 |
研究成果の概要 |
近年、細菌ゲノムには多剤排出トランスポーターをコードしている遺伝子が数多く存在することが分かってきた。本研究では、多剤耐性化におけるトランスポーターと制御ネットワークの役割について解析を行うとともに、トランスポーターの基質認識・輸送機構を明らかにする。汁酸の構成成分により、トランスポーターが誘導され、この発現誘導がアクティベーターのRamAに対する抑制性因子RamRに依存していることが分かった。複数の入り口を使用することで、薬剤排出ポンプは、様々な物理化学的特性を持つ複数の薬物の認識と輸送を行っていることが分かった。ABC型薬剤排出トランスポーターMacABに対する阻害候補化合物を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で発見した、多剤排出トランスポーターの制御機構や基質輸送機構は、将来、多剤耐性を克服する新たな薬の開発につながると考えられる。また、発見したMacABトランスポーターを阻害する化合物は、トランスポーターの生理的役割や薬剤耐性における役割を含め、この排出トランスポーターの機能分析に役立つ可能性がある。 さらに、MacABはマクロライド耐性と細菌の毒性の両方に関連しているため、MacAB阻害剤の開発は、抗菌薬と阻害剤の組み合わせ、または阻害剤のみを使用して、薬物耐性と毒性を低減する新しい治療アプローチに貢献する可能性がある。
|