研究課題/領域番号 |
17H03985
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
服部 光治 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (60272481)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 脳 / 精神疾患 / 神経発達 / リーリン / プロテアーゼ / 神経細胞移動 / メタロプロテアーゼ / アルツハイマー病 / ノックアウトマウス / リン酸化 / 遺伝子改変マウス |
研究成果の概要 |
神経回路網の正常な形成と維持は脳機能発現の礎であり、リーリンはこれらに必須の巨大分泌タンパク質である。近年リーリンの「機能低下」が様々な精神神経疾患の発症や増悪化に寄与することが判ってきた。しかし、リーリンの機能低下と疾患発症をつなぐ分子メカニズムの全貌は未解明であり、リーリン機能低下に対抗する方策も存在しなかった。本研究では、リーリが特異的な分解酵素によって不活化されることを発見し、これを担うプロテアーゼに関する研究およびアルツハイマー病治療への応用の可能性を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
WHOによると、精神神経疾患による損失年数(DALY)は非感染性疾患の1/4を占め、新規治療へのニーズが極めて高い疾患領域である。特に我が国を含む先進国においては、高齢化や高度なストレスを要因としてその患者数は増加しており、経済損失や治療コストも増加の一途を辿っている。しかし、精神神経疾患に関しては現状、病態の理解も不充分であり、その創薬の成功確度は他の疾患分野に比べて低く、停滞している。本研究の主要な部分は基礎研究であるが、既に製薬企業との共同研究を開始しており、応用研究も一部開始した。リーリンの研究では世界的でも最先端に位置し、新理論の確立も視野に入れる申請となっている。
|