研究課題/領域番号 |
17H03992
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
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研究分担者 |
荒井 緑 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (40373261)
原 康雅 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (10824625)
石川 直樹 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (20748826)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | 生理活性 / シグナル伝達 / 生体分子 / 有機化学 / 薬学 |
研究成果の概要 |
本研究では,がん微小環境で亢進する細胞シグナルに作用する有用な低分子化合物を主に天然物から見出すことを目的として,幹細胞の自己複製に関わる細胞内シグナル,エピジェネティク遺伝子転写を制御するポリコーム構成分子,癌細胞選択的なアポトーシス誘導因子等を標的としたスクリーニングを行った.その結果,植物,放線菌の天然物抽出エキスコレクション等から,Wntシグナル阻害作用,TRAIL耐性克服作用,Bmi1プロモーター阻害作用など,種々の有用な活性成分を単離し,それらの化学構造を明らかにするとともに,がんの進展に関わる各種タンパク質の発現への影響など作用機構に関する解析を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象とする「がん微小環境」で亢進する細胞シグナルは,正常な幹細胞の自己複製,胚の発生,分化,成人組織再生などにおいて重要な役割を担っていることからきわめて注目度が高く,これまでにも世界的に熾烈な開発競争が繰り広げられてきている.しかしながら,まだ決して十分な状況ではなく,数多くの選択肢を用意することが強く求められている.本研究では「天然物」という独自の素材を用いて,これらのシグナルに作用する数種の低分子化合物が見出された.これらを有効に活用することにより,新しい切り口として創薬研究あるいは各種シグナルを介した生命システムの解明等,周辺分野の研究進展につながることが期待される.
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