研究課題/領域番号 |
17H03996
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 祐一 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (90164798)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 構造展開 / 薬理シャペロン / 核内受容体 / タンパク質分解誘導 / プロテインノックダウン / 多重薬理 / 分子設計 / マルチテンプレート |
研究成果の概要 |
本課題では、疾病増悪因子たる機能性タンパク質を標的とし、その (1)活性の直接制御、ならびに (2)分解/消失/安定性/細胞内局在の制御、を行うリガンド群を創製した。代表的な成果は、各種核内受容体やいくつかのエピジェネティック因子に対する新規リガンド(作動薬/拮抗薬/ダウンレギュレーター)の創製、ハンチントン病の原因となる変異ハンチンチンをはじめとするβシート構造型凝集性タンパク質の包括的分解誘導剤の創製、ニーマン・ピック病C型の原因となる変異NPC1の異常細胞内局在を修正する薬理シャペロンの創製、脂質代謝のホメオステーシス維持に関わる酵素の安定性を制御するリガンドの解析、が挙げられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現時点で薬物治療法が存在しない神経変性疾患を代表とするを多くのいわゆる難病には、機能性タンパク質の演出型の異常に起因するものが多く、タンパク変性疾患と総称・分類することができる。タンパク変性疾患に対しては、従来の小分子創薬、すなわち、薬物受容体を標的にその機能を直接制御する活性を追求する創薬手法では対応できない。本研究課題では、タンパク変性疾患に対して、その原因因子ないし増悪因子たるタンパク質の演出型(安定性/細胞内局在/凝集性など)の異常を修正する小分子化合物群を設計/創製し、それをもって、未だ治療法なき難病に対して新たな治療戦略が提案可能である。
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