研究課題/領域番号 |
17H04006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
前田 和哉 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (00345258)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | ヒト肝臓キメラマウス / 胆汁排泄 / 肝取り込み / 薬物動態予測 / トランスポーター / 肝細胞 / ヒト肝キメラマウス / サンドイッチ培養 / 肝胆系輸送 / 薬物動態の予測 / 薬物相互作用 / 薬物速度論モデル / 薬物動態 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒト肝クリアランスの新たな予測系として、ヒト肝臓キメラマウスおよび単離肝細胞が利用可能であるかを、主にトランスポーターを介した薬物輸送の観点から定量的解析を行った。その結果、取り込みクリアランスは複数のロット由来のキメラマウスについて、既報のヒト肝固有クリアランスをヒト凍結肝細胞同様の精度で予測可能であることが示された。サンドイッチ培養肝細胞による薬物の胆汁排泄も複数ロットについて観察可能であった。さらにキメラマウスin vivoでの胆汁排泄クリアランスは、ヒトでの実測値とよく相関した。故に本実験系は、薬物のヒト肝胆系輸送を模倣可能な実験系として有用であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、創薬におけるヒト動態予測の一環として行われる肝クリアランスの予測ツールとして、これまでのヒト凍結肝細胞が有するロットの有限性やロット間差といった欠点のため、安定したデータを継続的に取るのが困難である状況を鑑み、ヒト肝臓キメラマウスおよび単離肝細胞が新たな動態予測ツールとなりえるかを定量的に評価すべく、特に知見の少ない薬物トランスポーター活性に着目して検討を行ったものであり、少し利用法には留意すべき点はあるものの、概ね本実験系がこれまでの実験系の代替手段になることを明らかにした点で、創薬の推進に貢献する研究であるといえる。
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