研究課題/領域番号 |
17H04014
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 真 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 教授 (10222019)
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研究分担者 |
岡 雄一郎 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 講師 (30614432)
TIONG Sheena 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 特任講師(常勤) (80771815)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 細胞機能形態学 / 解剖学 / 神経科学 / 脳・神経 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
学習の細胞基盤の一つはシナプス後部位のスパインの形態変化である。今回、FIB-SEM法を用いて、スパイン頚部を3次元再構築し観察した。その結果、従来頚部が頭部と同じ程度の径を持つとされるスパインの多くは、実は異なる方向から観察すると頚部が細いタイプであった。これは、従来のスパイン形態分類比率の常識を覆すものであり、スパイン基部(頚部)の形態が従来の想定よりも細いことを意味した。スパイン基部は樹状突起とスパイン頭部間の受容体分子の通り道であるため、その形態制御が神経情報伝達の効率に重要であるとの可能性が示唆された。あわせてPhldb2,LUZP1がスパイン内で機能制御にあずかることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
後シナプス側であるスパインの形態変化は、学習の細胞基盤の一つである。しかし必ずしもその形態が正確に評価できていなかった。そこで、FIB-SEMを用いて、スパインの形態の正確な評価を試みた。結果、従来スパインの頚部が太くstubby型と考えられていたスパインのほとんどが、別角度からの観察では頚部の細いマッシュルーム型であった。また、頚部は従来考えられていたより細く、樹状突起とスパイン頭部との間を行き来する受容体にとり、頚部が律速部位となりうること、つまり、シナプス可塑性の一つの制御部位である可能性が考えられた。
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