研究課題
基盤研究(B)
脳機能を制御する重要な神経伝達物質である脳内カテコラミンの時空間動態を明らかにするため、カテコラミンを可視化する蛍光プローブの開発を行った。蛍光プローブのリガンド分子認識のため、抗カテコラミン抗体を取得して一本鎖化して利用することとした。カテコラミン誘導体の分子設計・有機合成を行い、免疫用コンジュゲートの作製に供与した。これをマウスに免疫した後に多数のハイブリドーマを取得し、スクリーニングを行うことによりカテコラミンに結合する抗体を見出した。しかしながら、生理的なカテコラミン群に対する結合選択性の課題も明らかとなった。本研究で得た知見は、今後の有望な蛍光プローブの開発に役立つと期待できる。
脳内カテコラミンを可視化する蛍光プローブの開発により、いつどこでカテコラミンが上昇するのかを生きた動物の脳において可視化が実現されるようになる。カテコラミンの関与する神経機能の解析にとって今後非常に重要なツールとして役立つと考えられる。特に、カテコラミンの関与する神経機能を時空間的コンテクストで理解を提供できる点で疾病の理解、創薬を目指す上でも大きな意義を持つ。本研究で得た知見は、今後の有望な蛍光プローブの開発に役立つと期待できる。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件) 備考 (2件)
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