研究課題/領域番号 |
17H04040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 章 京都大学, 医学研究科, 教授 (00162694)
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研究分担者 |
菅井 学 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90303891)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | CD8T / 免疫寛容 / 慢性炎症 / 免疫反応 / 免疫抑制 / 自己免疫 / T cell / 制御性T細胞 / T細胞 |
研究成果の概要 |
獲得免疫とは非常に多様性に富んだ受容体を発現しているリンパ球が担っている反応であり、特異的受容体を介して抗原を認識することで免疫反応が開始される。実際の生体防御に必要な免疫反応であっても、過剰な反応は有害であり、これを抑えるために抗原特異的な負の制御機構の存在が想定されているが、その実態は不明である。この点に関して、私たちは新しく同定された細胞「CD4から分化したCD8T細胞」が、少なくともいくつかの実験で制御性T細胞として機能することを見出した。本研究では、「CD4由来のCD8T細胞」を生体内で可視化するシステムの構築と、この細胞を特異的に除く方法の確立を目指し、ある程度の進展が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫反応の正負の制御機構は精力的に解明されてきているが、負の制御機構に関する知見は限られている。最近の知見から特殊なCD8T細胞が抗原特異的免疫抑制反応に関与している事が示唆されているが、そういった機能を持った細胞集団の大部分は未だ同定されていない。本研究では、申請者が見出した新しい制御性T細胞の生体内での機能を明らかにすることを目指しており、この細胞の解析から、免疫反応を制御する新しいメカニズムの発見が期待される。このような研究によってもたらされる免疫抑制機構に関する知見は、様々な過剰な免疫反応によって誘導される自己免疫疾患や過敏症に対する新規治療法の開発にも貢献できると考えられる。
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