研究課題/領域番号 |
17H04045
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
河野 恵子 沖縄科学技術大学院大学, 膜生物学ユニット, 准教授 (30632723)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 老化 / がん / 細胞膜修復 / 細胞膜損傷 / 膜損傷 / 細胞周期 / 細胞創傷治癒 / 細胞周期チェックポイント / ストレス応答 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
この世で最初の細胞は遺伝情報を司る核酸とそれを包み込み環境変化から守る膜により成立した。従って細胞膜の傷を修復する「細胞創傷治癒」の仕組みは生命誕生からほどなくして獲得されたと考えられる。細胞膜損傷は様々な疾患に関与するが、分子機構の全貌は不明であった。本研究により軽微な細胞膜損傷はDNA複製マシナリーの分解を誘導し、細胞周期停止タンパク質群の安定化に寄与する一方で、重篤な細胞膜損傷は細胞老化やアポトーシスに寄与すること、さらにがん細胞と正常細胞とで膜損傷による細胞運命決定に違いがあることなどが解明された。本研究成果は将来的に新たながん治療法の開発につながる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全ての細胞は膜で囲まれているので、細胞膜の傷を修復する「細胞創傷治癒」は極めて重要です。細胞膜損傷が出来なくなると筋ジストロフィー症など様々な病気になりますが、細胞膜の傷を治す仕組みはまだわからない部分が多く、そのため治療法が見つからない病気がたくさん残っています。本研究により細胞膜を治す過程で細胞が分裂を止める仕組みの詳細が解明されたほか、がん細胞と正常な細胞とで細胞膜が傷ついた時の応答に違いがあることも分かりました。本研究成果をさらに発展させていけば将来的に新たながん治療法の開発につながる可能性があります。
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