研究課題/領域番号 |
17H04047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
広常 真治 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80337526)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 細胞骨格 / 神経発生 / 神経変性疾患 / 細胞内物質輸送 / 神経細胞 / 中枢神経系 / 微小管 / 細胞質ダイニン / 神経科学 |
研究成果の概要 |
微小管は代表的な細胞骨格であり、キネシンや細胞質ダイニンのようなモータータンパク質のレールとなっている。我々はヒト坐骨神経の解析から、神経細胞における細胞骨格としての微小管は従来の概念と全く異なった形態をとっていることが分かり、非定型微小管と名づけた。ヒト脳組織からタンパク質を抽出し、微小管重合の際に共沈させた。次にマウス坐骨神経でも同様の実験を行い、ヒト坐骨神経に特異的に存在する微小管結合タンパク質を質量分析器で同定した。同定されたタンパク質の組み替えタンパク質を作製し、チューブリンと重合実験を行い濁度の変化からチューブリンの重合に与える影響を解析し候補タンパク質の同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非定型微小管の進化と神経機能の高度化の研究は高度な神経機能をもつヒトの中枢神経研究に多大な示唆を与えることが期待される。さらに非定型微小管が神経の部位によってどのような特殊性を持っているのかの解析、たとえば運動神経と感覚神経でどのように異なっているのかの解明はALSの病態生理の解明に資することが期待される。さらに中枢神経系の部位特異的なパターンの解析はその領域での軸索伸展やネットワーク形成の制御の解明につながることが期待される一方、その機構の破綻は神経変性疾患や精神神経疾患の病態解明や新たな治療戦略の創出につながることが期待される。
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