研究課題/領域番号 |
17H04063
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
樋口 京一 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (20173156)
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研究分担者 |
森 政之 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (60273190)
矢崎 正英 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (70372513)
宮原 大貴 信州大学, 先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所, 助教(特定雇用) (90823287)
澤下 仁子 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (40359732)
亀谷 富由樹 公益財団法人東京都医学総合研究所, 認知症・高次脳機能研究分野, 主席研究員 (70186013)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 実験病理学 / アミロイドーシス / 疾患モデル動物 / 老化 / 蛋白質化学 / マウス / 伝播 / リポ蛋白質 / 疾患モデル動 / 蛋白質 / ApoA-II / アミロイド / 病理学 |
研究成果の概要 |
各種アミロイドーシスの重要研究課題である、「プリオンと類似した伝播メカニズムの解明」、「個体の老化によるタンパク質恒常性維持機構の破綻の制御」に関して、マウスAApoAIIアミロイドーシスを用いて、分子から個体レベルでの統合的把握を目指した。 ①マウスの血球及び血漿中に伝播能力をもつ物質が存在することを示した。②腸管でC末端が切断されたAApoAIIがまず沈着し、他の臓器で全長AApoAIIのSeedとなることを明らかにした。③摂取カロリー制限、運動、抗酸化物質などの老化を遅延する処方はアミロイドーシスの進行を抑制することを明らかにした。④C57BL/6Jマウスの老化アミロイドーシスを解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
30種類以上報告されているアミロイドーシスには、アミロイド線維がseedとして作用し、自己増殖するという「伝播現象」と、年齢(老化)が最も大きな発症危険因子であるという「共通点」が認められている。本研究では、血球及び血漿中に伝播力を持つ物質が存在すること、腸管で末端が切断されたアミロイド原性が高い前駆タンパク質が最初にアミロイド線維を形成し、その後全身へ伝播することを示したことは、アミロイドーシスに共通した発症抑制方法の開発での意義は大きい。高齢化の進行が進む現状において、老化を遅延させる食事制限、運動、抗酸化剤の投与などが、アミロイドーシスの発症を抑制することを示したことは社会的意義が高い。
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