研究課題/領域番号 |
17H04066
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
河合 太郎 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (50456935)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 自然免疫 / ウイルス感染 / シグナル伝達 / 炎症 / サイトカイン / 炎症性疾患 / 樹状細胞 |
研究成果の概要 |
ウイルス核酸を認識するToll-like receptors、RIG-I-like receptors、cGASといった自然免疫受容体は、抗ウイルス自然免疫応答惹起の起点としてサイトカイン産生や獲得免疫活性化を誘導することで感染防御に必須の役割を果たしている。 一方、これら認識システムの破綻は自己免疫疾患や炎症性疾患発症に関わることも知られている。本研究では、これら受容体を介するシグナル伝達経路の解明や、そこに位置する新規制御因子の同定を行うとともに、疾患モデルや感染モデルを適用した解析を通して、それらの生体防御や疾患における役割を中心に解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然免疫受容体を介するウイルスや自己の核酸認識受容体を介する情報伝達経路の解析を中心とする本研究は、感染防御における自然免疫システムの役割を明らかにすることに繋がり学術的に重要である。同時に、自然免疫系を基盤とした研究は、ワクチン開発において必要である。一方、自然免疫系の破綻により自己免疫疾患が発症することがわかっているが、その詳細は明らかにされておらず、本研究を通して疾患治療に繋がることも期待される。中でも、抗がん剤により死滅したがん細胞から放出されたDNAが免疫賦活化活性を持つことを示した本研究成果は新たな腫瘍ワクチンの開発への足がかりになるものと期待される。
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