研究課題/領域番号 |
17H04075
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
堀口 安彦 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00183939)
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研究分担者 |
杉浦 孔明 国立研究開発法人情報通信研究機構, 先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的音声技術研究室, 主任研究員 (60470473)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 百日咳菌 / 発作性咳嗽 / 動物モデル |
研究成果の概要 |
百日咳は百日咳菌感染による発作性咳嗽(咳発作)を主徴とする呼吸器感染症である。本研究課題ではマウス感染モデルを用いて、百日咳菌による咳発症メカニズ ムの解明を目指した。 その結果、咳発作には百日咳菌の3種の病原因子, A, B, C が関わっており、Cが発咳のトリガーとなり、その増幅と持続にはA因子が必要で、B因子は修飾的に発咳を増幅することが判った。 さらに、AーC因子を百日咳菌から精製して投与したところ、生菌感染あるいは菌体破砕液投与と同程度の発咳が見られた。この結果から,A-C因子が発咳因子 であることが確定的となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果からマウスの咳発作に必要な百日咳菌の病原因子が3種類同定でき、それぞれの咳発作メカニズムに関わるヒエラルキーもある程度予想できるまでになった。動物の咳反射応答のメカニズムにはまだ不明な点が多いが、基本的な経路のいくつかは明らかにされつつある。これらの既知の咳反射応答の経路に百日咳菌病原因子がどのように関わるのかについては、今後の大きな研究課題である。百日咳菌病原因子の機能解析を通じた成果は、百日咳の咳発作の原因療法の解析に道を拓くほか、基礎生命科学の面から見て動物の咳反射応答の全容解明に貢献するものと期待できる。
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