研究課題/領域番号 |
17H04084
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
馬場 昌範 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (70181039)
|
研究分担者 |
西條 政幸 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 部長 (50300926)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
|
キーワード | SFTSV / 抗ウイルス薬 / アモジアキン / ウイルス |
研究成果の概要 |
新しいアモジアキン誘導体の抗 SFTSV 効果について検討した。その結果,アモジアキンと比較して,抗ウイルス活性が 10 倍程度高い新規誘導体(# 90)を同定することに成功した。# 90 の作用機序について検討したところ,#90 はウイルス感染後の比較的早い段階に作用して,抗 SFTSV 効果を発揮していると思われた。また,# 90 とファビピラビルとの併用効果については,相加的な抗ウイルス効果を示すことが分かった。一方,マウスに対する経口投与実験において,# 90 の薬物体内動態に関する問題点が指摘されたことから,今後は # 90 の製剤化もしくは化学構造修飾が必要であると思われた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はマダニによって媒介される致死的なウイルス感染症である。現時点での治療は対症療法しかなく,有効なワクチンや抗ウイルス薬は存在しない。従って,SFTS に対する有効な治療薬に関する研究は学術的にも社会的にも大きな意義があると思われる。さらに,本研究で同定した新規アモジアキン誘導体は強いエボラウイルスに対する増殖抑制効果を示すことが分かっている。そこで,ボストン大学の Robert Davey 教授のグループと新規アモジアキン誘導体の抗エボラ薬としての開発に向けた国際共同研究を開始している。
|