研究課題/領域番号 |
17H04086
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
山下 政克 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (00311605)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | T細胞 / 代謝 / 免疫疾患 / 解糖系 / グルタミン代謝 / mTORC1 / Pgam1 / グルタミン / 感染免疫 / がん免疫 / 慢性炎症 / エピジェネティクス / α-ケトグルタル酸 / エピゲノム / 免疫記憶 / 抗腫瘍活性 / 疲弊 / 老化 / 代謝リプログラミング / ヒストン脱メチル化 |
研究成果の概要 |
これまで、T細胞の活性化や機能における代謝の重要性は分かっていたが、代謝経路の相互作用や制御メカニズムは解明されていなかった。また、免疫応答における代謝の重要性のin vivoでの解析は遅れていた。今回、解糖系酵素であるT細胞特異的なPgam1欠損マウスを用いて、解糖系の活性化がT細胞機能の発揮、T細胞依存的免疫応答の誘導に必要であることを示した。さらに、T細胞における解糖系の持続的活性化に、グルタミン代謝が必要であり、細胞外からのグルタミンの取込は、解糖系に依存していることがわかった。それに加え、解糖系とグルタミン代謝は、mTORC1シグナルを介して強調的に機能していること示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究により、T細胞の機能、T細胞依存的な免疫応答は、代謝によって制御されていることが明らかとなった。さらに、T細胞代謝は、解糖系、グルタミン代謝、mTORC1シグナルが強調して働くことで制御されていることが示された。また、Th1、Th2やTh17細胞などのエフェクター細胞、エフェクター細胞と制御性T細胞、CD4 T細胞とCD8 T細胞など免疫細胞間、免疫応答の違いによって代謝経路が異なっていることが明らかとなった。今回の研究結果から、今後、代謝酵素が免疫疾患の新規治療シーズとなりうると考えられる。
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