研究課題/領域番号 |
17H04102
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
伊藤 孝司 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (00184656)
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研究分担者 |
辻 大輔 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 助教 (00423400)
広川 貴次 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究チーム長 (20357867)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | バイオ医薬品 / 糖タンパク製剤 / リソソーム病 / ドラッグデリバリー / 糖鎖工学 / 糖タンパク質製剤 |
研究成果の概要 |
スプライシング異常誘導型Ctsa劣性変異導入(Ctsa及びNeu1同時欠損)ガラクトシアリドーシスモデル(GS)マウスに対し、農研機構と共同作製した、ヒトリソソーム性カテプシンA(CTSA)を絹糸腺で高発現する組換えカイコ繭から精製した、末端マンノース残基(Man)含有糖鎖付加型のCTSA前駆体タンパク質を脳室内投与すると、Manレセプターを介してミクログリアに取り込まれ、その活性と神経炎症を抑制した。CHO細胞由来の末端マンノース6-リン酸(M6P)含有糖鎖付加型CTSA前駆体を同マウスの脳室及び尾静脈内投与すると、脳及び肝・脾臓の構成細胞に取り込まれ、蓄積シアリル糖鎖が減少した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だ治療法が無く、日本人に多い希少難病である、NEU1及びCTSA同時欠損症の病態解明と高機能型酵素を用いる新規治療法の開発研究から、ヒト培養細胞株でのNEU1遺伝子単独発現によるin vivo NEU1結晶の作製・単離法を確立し、世界初の分子特性や構造知見を得た。また農研機構との共同でCTSAを絹糸腺で高発現するTGカイコ繭から簡便精製でき、ヒト型様N型糖鎖が付加されたCTSA前駆体タンパク質は、GSモデルマウス脳室または静脈内投与により、各臓器内の両酵素活性の回復と蓄積シアリル糖鎖の減少(治療評価マーカー)が示され、バイオ医薬品の低コスト生産基材としてのTGカイコの有用性が期待された。
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