研究課題
基盤研究(B)
近年難治性疾患に補体活性化の関与が疑われている。しかし現在、補体活性化と疾患病態を結びつける補体因子の適切な検査やその体制が存在しないために、その詳細は不明である。本研究の目的は、新規補体活性化測定系の開発と構築を行い、標準検査系である補体活性化分解物測定系を再整備・構築し、補体関連疾患 の補体活性化病態メカニズムの解明を行うことである。成果としては、C3, C4, CH50, Ba, sC5b9, C5a, CFH, CFI, C1-INH活性, CFH-IgGを測定できる補体因子検査系10項目を樹立し、本10項目の基準値を策定し、2019年12月学会誌「補体」にて公表を行った。
近年難治性疾患に補体活性化の関与が疑われているが、補体活性化と疾患病態を結びつける補体因子の適切な検査やその体制は存在しない。本研究では、日本で初めてC3, C4, CH50, Ba, sC5b9, C5a, CFH, CFI, C1-INH活性, CFH-IgGの10項目の補体因子検査系システムを樹立した。そして、10項目の基準値を策定し公開したことで、今後補体関連疾患の病態把握に、補体検査を利用できる情報を提供できたと考えている。また、本システムは国際補体学科が行っている外部評価システム(EQA)に日本唯一認証されており、国際的に非常に評価されている。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件) 図書 (7件)
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