研究課題/領域番号 |
17H04122
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
古川 壽亮 京都大学, 医学研究科, 教授 (90275123)
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研究分担者 |
川上 浩司 京都大学, 医学研究科, 教授 (70422318)
渡辺 範雄 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20464563)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 電子カルテ / 臨床試験 / リチウム血中濃度 / 無作為割り付け比較試験 / リチウム血中濃度測定 / 気分障害 / 臨床疫学 |
研究成果の概要 |
電子カルテにネストされた実践的臨床試験として、単極性の大うつ病または双極性障害で炭酸リチウムを6ヶ月以上継続して内服している者を対象に、電子カルテシステムおよびそれに連動するサーバーにおいて層別ブロックランダム割付けを行い、介入群には通常治療に加えて電子カルテに連動した採血のリマインドを、対照群には通常治療を、1年半実施した。111人が包含された(介入群56人、対照群55人)。主要評価項目である血清リチウム濃度0.4-1.0 mEq/Lを達成したものは、38人(69.1%)と33人(60.0%)であった(オッズ比2.14, 95%CI: 0.82から5.58)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1) 本邦の精神科日常臨床における電子カルテシステムを利用したランダム化比較試験の実施可能性が確認された (2) 電子カルテシステムを利用した担当医へのリチウム血中濃度採血のリマインドは、血清濃度測定回数を増やすことは確認できたが、炭酸リチウム内服中の気分障害患者のリチウム有効血中濃度の達成ならびに臨床的アウトカムに影響を与えるというエビデンスは得られなかった 今後、Every clinical encounter will be an opportunity to advance medicine and healthcareための実践的臨床試験が広がることが期待される
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