研究課題/領域番号 |
17H04124
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
大藤 さとこ 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (70433290)
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研究分担者 |
福島 若葉 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (70420734)
近藤 亨子 大阪市立大学, 医学部・附属病院運営本部, 技術職員 (80420727)
伊藤 一弥 保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 教授(移行) (90768136)
久保 正二 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (80221224)
田守 昭博 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30291595)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | C型肝炎 / SVR / 予後 / 疫学 / 肝臓学 |
研究成果の概要 |
C型肝炎ウイルスの除去(SVR)が得られた患者の生活習慣の実態を把握し、患者の予後に関連する因子を検討するため、既存のSVR患者180人を対象とした前向きコーホート研究、および現時点でのSVR患者202人を対象とした後ろ向きコーホート研究を実施した。 両研究の結果、SVR後に肝細胞がんを発症する者が存在することが明らかとなった。男性、SVR時の年齢が高齢、SVR前のAPRI scoreが1点以上の肝線維化が疑われる者、SVR前に飲酒習慣を有する者、SVR後に喫煙習慣を継続した者では、SVR後の肝細胞がんを発症するリスクが高いため、SVR後も定期的なスクリーニング検査を受けることが重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の抗ウイルス剤により、C型慢性肝疾患患者の90%以上でSVRが得られるようになったが、本研究の結果、SVR後に肝細胞がんを発症する者が存在することが明らかとなった。本研究で示したSVR後の肝細胞がんの発症リスクが高い者に関する臨床特性は、世界の他地域で実施された研究結果と一致している。特に本研究では他研究で着目されていなかった生活習慣・食習慣の予後に及ぼす影響を検討したことに学術的意義がある。また、本研究の結果から、SVR患者の診療で注意すべき事項として、定期的なスクリーニング検査を推奨される者の臨床特性やSVR患者に対する禁煙指導の有用性を示唆したことに社会的意義がある。
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