研究課題/領域番号 |
17H04125
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
佐川 元保 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (70292274)
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研究分担者 |
薄田 勝男 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00324046)
佐藤 雅美 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30250830)
濱島 ちさと 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (30286447)
齋藤 博 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 部長 (70196004)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 肺癌 / 肺がん検診 / 胸部CT検診 / 有効性評価 / 検診の不利益 / コホート研究 / 症例対照研究 / CT検診 / 有効性 / 低線量CT検診 / 低線量CT検診 / 癌 / 予防医学 |
研究成果の概要 |
肺癌は日本のがん死亡の1位だが、進行例の予後は不良であり治療面だけでの対策は限界がある。最近は非喫煙者腺癌が増加し、肺がん検診はより重要となっている。肺癌死亡減少のために胸部CT検診は有望だが、導入前には科学的評価が必須である。 我々は以前から着手していた日立地区の大規模遡りコホート研究を発展させ、膨大な欠測値処理につき徹底的な検討を行った。数種類のシミュレーション法を用いた結果を英文論文として公表した(Nawa, Sagawa, et al. Jap J Clin Oncol 2019)。さらに、適切な検診間隔を解析するために、コホート内症例対照研究を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低線量胸部CT肺がん検診の有効性評価のために日立地区にて大規模なコホート研究を行い、英文論文として発表した。CT群(17395例)とX線群(15548例)とを長期間観察し、多変量解析により性・年齢・喫煙歴を補正した結果、X線群に対してCT群は肺癌罹患1.23倍、肺癌死亡0.49倍、全死因死亡0.57倍の危険率であった。このことにより、非喫煙者・軽喫煙者を含む地域住民に対する低線量胸部CT肺がん検診が肺癌死亡を低減させる可能性が示唆された。本研究は、非喫煙者・軽喫煙者を含む集団への低線量胸部CT肺がん検診の効果を示唆した世界で初めての研究であり、学術的・社会的に大きな意義を有する。
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