研究課題
基盤研究(B)
20歳から90歳の257名の成人双生児の腸内細菌叢と生活習慣に関連する情報の収集を行った。一部は認知機能調査や血液検査などと同時に収集した。本課題では、一卵性双生児間の差分に着目する新しい解析方法を検討した。Lactobacillus属は有意にペア内の構成比の差が小さかったことから、これは環境因子に対する感受性が低いと考えられた。一方で有意にペア内の構成比の差が大きかった菌は、環境因子に対する感受性が高いと考えた。このように双生児間の差分に着目することで、遺伝の影響を考慮した特異度の高い細菌を抽出する方法を検討した。
一卵性双生児のデータから、これまでにない一卵性双生児間の差分に着目する解析方法で検討したLactobacillus属は有意にペア内の構成比の差が小さかったことから、これは環境因子に対する感受性が低いと考えられた。一方で有意にペア内の構成比の差が大きかった菌は、環境因子に対する感受性が高いと考えた。このように双生児間の差分に着目して、高血圧と腸内細菌叢との関連をみたところ、先行研究と同じ関連性を示す菌が抽出され、遺伝の影響を考慮しても高血圧との関連があると考えられた。このように双生児間の差分に着目することで、遺伝の影響を考慮した特異度の高い細菌を抽出する方法を検討した。
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Medicina
巻: 57 号: 3 ページ: 275-287
10.3390/medicina57030275
Journal of Hypertension: Open Access
巻: 10