研究課題/領域番号 |
17H04145
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
濃沼 信夫 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (60134095)
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研究分担者 |
川本 俊輔 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (20400244)
尾形 倫明 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (60633675)
渡辺 善照 東北医科薬科大学, 薬学部, 客員教授 (70175131)
伊藤 道哉 東北医科薬科大学, 医学部, 准教授 (70221083)
佐藤 信 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (70282134)
佐藤 滋 東北医科薬科大学, 医学部, 准教授 (00311564)
森 建文 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (40375001)
太田 伸男 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (20282212)
小澤 浩司 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (10312563)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ポリファーマシー / 有害事象 / QOL / 医療経済 / 薬物有害事象 / 薬剤有害事象 / 転倒リスク / 服薬アドヒアランス / 社会医学 |
研究成果の概要 |
病院で6種以上の薬剤を内服し2種以上減薬した患者を対象に、QOL(EQ-5D)、転倒リスク(FRI-21)、眠気(JESS)等の変化を調査した。全入院患者の持参薬は平均6.9種、6種以上は56.6%であった。対象患者45名の解析では、減薬でQOLは0.740から0.839、健康は67.4から79.0、転倒は9.9から8.2に改善した。減薬は患者のQOL改善と安全に繋がることが示唆された。 6種以上内服で減薬可能な患者が10%の場合、わが国で節減可能な薬剤は月17億8千万円、医療費は年2,071億円(国民医療費の0.48%)と推計された。ポリファーマシーの改善は医療費節減に寄与することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数の疾病を有し、多くの薬剤を服用する患者が増加しており、ポリファーマシーによる有害事象を防ぐための効果的な対策が急務となっている。本研究は、ポリファーマシーの改善と患者のアウトカムの変化との関係を明らかにしたものである。結果から、ポリファーマシー対策としての減薬は、患者のQOL改善と安全に繋がることが示唆された。 一方、ポリファーマシーは患者負担や医療財政の面でも大きな課題となっている。本研究では、ポリファーマシーによる患者と医療財源の損失額について推計した。結果から、減薬は医療費節減に寄与することが判明した。これらの結果は、臨床現場および行政におけるポリファーマシー対策に資すると考えられる。
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