研究課題/領域番号 |
17H04156
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
下瀬川 徹 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (90226275)
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研究分担者 |
濱田 晋 東北大学, 医学系研究科, 助教 (20451560)
正宗 淳 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90312579)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 膵癌間質 / 酸化ストレス / 膵星細胞 |
研究成果の概要 |
ヒト膵癌の進展に寄与することが明らかとなっている膵星細胞においてインテグリンシグナルの調節分子のノックダウンを行い、癌進展促進機能に与える影響を評価した。また、酸化ストレス応答の制御分子であるNrf2欠損バックグラウンドを膵癌モデルマウスへ導入し、膵癌細胞・膵星細胞株を樹立し、機能解析を行った。 インテグリンシグナル調節分子のノックダウンにより膵星細胞の活性化が抑制された。また、Nrf2欠損膵癌細胞における炎症関連分子の発現低下、Nrf2欠損膵星細胞における癌進展促進作用の減弱が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の実施により、膵星細胞による癌進展促進作用にインテグリンシグナルの調節因子が寄与することが明らかになった。酸化ストレス応答の中核分子、Nrf2は膵癌細胞において炎症性シグナルに関与する複数の分子の発現を制御することが判明した。膵星細胞におけるNrf2は癌促進作用に不可欠であり、酸化ストレス応答は癌細胞・間質細胞の両者で癌進展に寄与していた。以上の知見は膵癌における細胞間相互作用が局所の炎症・免疫機構に与える影響の一端を明らかにしたものであり、治療標的としてさらなる検討を要する。
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