研究課題
基盤研究(B)
運動ニューロン疾患は筋力低下や筋萎縮などの症状が進行する神経変性疾患であり、成人では筋萎縮性側索硬化症(ALS)と球脊髄性筋萎縮症(SBMA)とがそのほとんどを占める。本研究では、ALSの病因分子であるTDP-43が膵beta細胞においてインスリン分泌を調整する作用を有することを明らかにした。SBMAについては、原因蛋白質である変異アンドロゲン受容体がDNAメチル化酵素の発現を増加させることおよびSrcのリン酸化を亢進することを明らかにした。
本研究は、ニューロンが細胞外分泌などを介して行っている他の細胞との情報・分子伝達の異常が運動ニューロン疾患における神経・筋システム変性の基盤であるとの仮説に基づき、従来にはない画期的な視点で運動ニューロン疾患の病態の本質を明らかにした。この成果は運動ニューロン疾患の進行メカニズムの解明と、それに基づく予後予測や治療法の開発に直結するだけでなく、認知症を含む他の多くの神経変性疾患や筋疾患などの病態メカニズム研究に応用が可能である。
すべて 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 2件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 5件、 招待講演 6件)
Mol. Brain
巻: 13 号: 1 ページ: 18-18
10.1186/s13041-020-0561-1
Nature Communications
巻: 10 号: 1 ページ: 4262-4262
10.1038/s41467-019-12282-7
J Neurol.
巻: 266 号: 12 ページ: 2952-2961
10.1007/s00415-019-09507-6
120006786260
Journal of Clinical Investigation
巻: 129 号: 9 ページ: 3578-3593
10.1172/jci124481
EMBO Mol Med
巻: none 号: 5
10.15252/emmm.201708547
Int J Mol Sci
巻: 20 号: 6 ページ: 1314-1314
10.3390/ijms20061314
Lancet Neurol.
巻: 17 号: 12 ページ: 1026-1027
10.1016/s1474-4422(18)30359-4
Hum Mol Genet in press
巻: 未 号: 14 ページ: 2425-2442
10.1093/hmg/ddy142
Neurology
巻: 90 号: 17 ページ: 1501-1509
10.1212/wnl.0000000000005360
Cell Rep
巻: 20(13) 号: 13 ページ: 3071-3084
10.1016/j.celrep.2017.08.100
Cell Reports
巻: 18 号: 5 ページ: 1118-1131
10.1016/j.celrep.2017.01.013