研究課題/領域番号 |
17H04218
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
三宅 幸子 順天堂大学, 医学部, 教授 (50266045)
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研究分担者 |
千葉 麻子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40532726)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 腸管免疫 / 腸内細菌 / 自己免疫 / 自然T細胞 |
研究成果の概要 |
自己免疫疾患の病態に重要な環境要因として腸内環境に注目した。まず多発性硬化症では健常人と比較して短鎖脂肪酸産生菌が優位に低下し、糞便中の短鎖脂肪酸も減少していることを見出した。低下菌の中でEubacterium rectale, Megamonas funiformisは脳炎モデルを抑制し、後者はクプリゾン脱髄モデルも抑制した。また腸管に豊富に存在するMAIT細胞が、全身性エリテマトーデスならびに炎症性腸炎モデルの病態の増悪に関与し、MAIT細胞を特異的に抑制するリガンドの投与により、これらの動物モデルの病態を抑制することを見出し、自己免疫制御に置ける腸内環境の重要性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫性疾患の発症や増悪に腸内環境の重要性が明らかになり、関与する腸内細菌や免疫細胞が同定されたことは意義深い。これらの研究を発展させ、同定された腸内細菌や免疫細胞がどのように病態形成に関わるかを分子レベルで明らかにし、その制御法を開発することにより、自己免疫疾患の病態改善につながるばかりでなく、発症予防に応用できる可能性があり社会的意義が大きい。
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