研究課題/領域番号 |
17H04223
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
青木 洋子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80332500)
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研究分担者 |
松原 洋一 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 所長室, 研究所長 (00209602)
新堀 哲也 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40436134)
井上 晋一 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70622091)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | がん原遺伝子 / RAS / モデルマウス / Noonan症候群 / ゼブラフィッシュ / RAS/MAPKシグナル伝達経路 / 遺伝学 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
ヌーナン症候群とその類縁疾患はRAS/MAPKシグナル伝達経路の構成する分子の遺伝子異常を持ちRASopathies (RAS/MAPK症候群)と呼ばれている。本研究では網羅的スクリーニング系を用いて遺伝子診断を行い、LZTR1遺伝子陽性患者の臨床症状の詳細を収集し、新規原因遺伝子を同定した。LZTR1がPPP1CB, SHOC2と複合体を結合し、RAF1のリン酸化を制御すること、LZTR1がRASの分解に関わることを明らかにした。疾患モデルマウス3種の増殖病変について解析を行い、CFC症候群モデルマウスで食道の粘膜の著明な角化と胃粘膜・筋層の肥厚、食道上皮の核不整をきたすことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Noonan症候群は臨床症状のみで診断を付けることが困難な疾患であるので、その原因遺伝子を明らかにし、遺伝子診断提供により診療に貢献すると考えられる。LZTR1はNoonan症候群で遺伝子変異が同定されたもののその機能は全く明らかではなかった。研究代表者らが、LZTR1がPPP1CB,SHOC2と複合体を作ることを同定したことにより、初めてLZTR1がRAS/MAPKシグナル伝達経路に関与することをを示した報告である。さらにこれまでは全く明らかではなかったがん原遺伝子RASの分解制御機構にLZTR1が関与していることをが明らかになった。
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