研究課題/領域番号 |
17H04231
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
嶋 緑倫 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30162663)
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研究分担者 |
武山 雅博 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30572010)
矢田 弘史 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30635785)
野上 恵嗣 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50326328)
松本 智子 天理医療大学, 医療学部, 助教 (80642678)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 血友病 / 血友病A / 第VIII因子 / 第IX因子 / 第X因子 / 高機能型 / 遺伝子治療 / トロンビン / 活性型第IX因子 / 活性型第X因子 / リン脂質 / 内科 / 小児科 / 血液 / 血栓止血 |
研究成果の概要 |
血友病A治療の改善のために高機能型第VIII因子(FVIII)の創製に関する検討を行った。第X因子活性化反応(Xase)複合体における活性型FVIIIと活性型第IX因子(FIXa)、第X因子およびリン脂質との結合性/親和性の解析、FXa生成反応とFVIIIの発現実験により、FVIII補因子機能に必須なアミノ酸を同定した。その結果、FVIII補因子機能は、FIXaとの結合性、親和性に最も強く依存していることが判明した。変異FVIIIK1813AではFIXaとの結合親和性が高く、FIXaにより不活性化されにくいことが判明した。以上よりK1813Aは高機能型FVIIIモデルとなることを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、次世代の血友病A治療として遺伝子治療の臨床研究も進みつつあるが、出血予防に必要な凝固因子機能を長期間維持することは困難である。したがって、現状の遺伝子治療の方法には限界がある。本研究は止血レベルを長期期間維持できる遺伝子/細胞治療を実現するために、より高機能な第VIII因子を創製することである。これは、出血抑制のみならず、関節機能を正常に維持し、高い活動性を可能になる。さらに、遺伝子治療においてもベクター投与量を減少させることで副作用の軽減にもつながる。また、本研究の成果により第VIII因子の補因子機能の本態を解明することにもなり、学術的意義も高い。
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