研究課題/領域番号 |
17H04232
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80171495)
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研究分担者 |
三橋 隆行 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80338110)
芝田 晋介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70407089)
武内 俊樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60383741)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 神経発生 / 大脳皮質 / 細胞周期 / アストロサイト / 小児神経 |
研究成果の概要 |
本研究では、これまでに定量解析されていなかった星状グリアの大脳皮質構築異常に果たす役割を検討したうえで、未熟脳の脳障害に星状グリアが果たす役割の解明を目指し実施した。ヒストン脱アセチル化酵素阻害作用を持つ抗てんかん薬バルプロ酸(VPA)を胎内曝露することで大脳皮質内の星状グリア数が増加し、エピジェネティックな遺伝子発現異常が生後の星状グリア内においても継続して観察される点を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、VPA胎内曝露が生後早期の大脳皮質に分布する星状グリアの遺伝子発現を変動させるとともに星状グリア数を増加させることを示した。遺伝子発現解析とGO解析の結果から、VPAに胎内曝露されたマウスの星状グリアではATPase量が増加すると推測された。ATPaseはATPを加水分解しエネルギー産生を行う酵素であるため、VPA胎内曝露群の星状グリアでは生体活動によるエネルギー需要が増加していると考えられた。VPA胎内曝露が仔の高次脳機能を障害することは多数の先行研究が報告しており、本研究結果は星状グリアの数の増加や生体活動の変動が高次脳機能障害の一因となり得る可能性を示唆した。
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