研究課題/領域番号 |
17H04266
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
陣崎 雅弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80216259)
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研究分担者 |
名倉 武雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任教授 (90306746)
荻原 直道 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70324605)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | CT / 重力 / 体位 / 立位 / 静脈 / 骨盤底 / 肺 / 脳 / 脊椎管狭窄症 / 骨盤脱 / 鼠経ヘルニア / 臥位 / 座位 / 肺容積 / 骨盤底筋群 / Computed tomography / upright / supine |
研究成果の概要 |
メーカーと共同開発した世界初の立位CTを導入し、ファントム実験にて物理特性が従来の臥位CTと同等であること、臥位CTに比べ入退出時間が有意に短く、ワークフローが向上することを確認した。健常人180例で立位での人体の解剖学的構造を検討した。従来、脳は体位によって動くことはないとされてきたが、立位では位置の下垂が見られこと、肺は立位で容積が増大するが、変化率は葉により異なり、中葉は不変であること、骨盤底は女性の方が男性より、また加齢に伴い下垂の程度が大きくなることがわかった。また、静脈容積は体位により変化するが、その変化の仕方が上半身と下半身で異なり、脳内静脈は体位よる変化がないことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで画像診断は、臥位撮影で器質的疾患の定量・定性評価を担い、生命予後の改善に貢献することを目標としてきた。超高齢化社会を迎え、健康長寿を実現するためには、機能的疾患を早期に発見することの重要性が高まってきた。ヘルニア、脊椎管狭窄症、骨盤脱などの立位で症状の増悪する病態は多くあり、立位撮影の必要性が今後高くなると思われる。今回の正常人での解剖学的構造の定量化は、機能性疾患の早期発見のための異常値を規定するための基礎データになる。また、臥位と比べた解剖学構造の動的変化率を検討することにより、立位のみや臥位のみの静的データと違い、新たな早期発見の指標になる可能性がある。
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