研究課題/領域番号 |
17H04267
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
張 明栄 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 先進核医学基盤研究部, 部長(定常) (80443076)
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研究分担者 |
羽鳥 晶子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 先進核医学基盤研究部, 主幹研究員(任非) (20531528)
謝 琳 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 先進核医学基盤研究部, 主任研究員(定常) (30623558)
河村 和紀 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 先進核医学基盤研究部, グループリーダー(定常) (50401766)
藤永 雅之 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 先進核医学基盤研究部, 主任研究員(定常) (70623726)
山崎 友照 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 先進核医学基盤研究部, 主任研究員(定常) (80627563)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | PET / 分子イメージング / 代謝型グルタミン酸受容体 / mGluR2 / PETプローブ / 代謝型グルタミン酸受容体サブタイプ2 / オートラジオグラフィ / [11C]DMTN / 画像化 |
研究成果の概要 |
本申請課題は、統合失調症等の精神神経疾患との関与が知られている脳内代謝型グルタミン酸受容体2型サブタイプ(mGluR2)に対するPETプローブを開発することを目的とする。まず計算化学的な知見に基づき約30個の新規化合物を設計し合成を行なった。これらの化合物がmGluR2に対する活性と選択性を調べたうえ、数種の化合物候補に対するPETプローブ化と有用性の評価を進めた。標識合成は11Cや18Fで行い、また、評価はインビトロARG、PETなどで行い、各種のPETプローブの特性を調べた。その結果、臨床トランスレーション研究のPETプローブ候補になり得る[11C]DMTNを創出することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究を通じて、統合失調症等の精神神経疾患との関与が知られている代謝型グルタミン酸受容体2型サブタイプ(mGluR2)に対する有用なPETプローブ候補を開発することができた。今後、このプローブが種々の動物モデルにてさらなる有用性を証明し、また、安全性と被曝線量を評価しながら、臨床使用に対応できるPETプローブの安定製造法と分析法を確立する。将来的に臨床への橋渡し研究を進める予定である。このプローブが臨床での有用性が確認できれば、脳内mGluR2が統合失調症などとの関係を正確に評価し、様々な疾病の早期及び的確な診断につながると期待できる。また、臨床治療薬の開発にも役立つことが期待できる。
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