研究課題/領域番号 |
17H04277
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
梨井 康 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 移植免疫研究室, 室長 (60321890)
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研究分担者 |
西尾 佳明 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, RI管理室, 共同研究員 (80727347)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 免疫寛容 / 自然免疫 / 獲得免疫 / 臓器移植 / 細胞・組織 / 移植免疫 |
研究成果の概要 |
現在の免疫抑制療法では、半永久的な免疫抑制剤の投与が必要であり、不必要な免疫抑制による副作用が問題となっている。本研究は、「生体内での移植抗原特異的免疫制御環境の構築と移植抗原特異的免疫寛容誘導法の確立」を目的とし、制御性樹状細胞、抗体とドナー抗原の移植前投与、ザイモサン、天然ハーブの主要な生物活性成分であるオリドニン等様々な方法で、マウスアロ心臓移植モデルを用いて、グラフトの生着延長効果を確認した上、生体内での移植抗原特異的免疫制御環境の構築の作用機序を解析した。これらの研究成果は、自然免疫の制御が移植臓器の生着期間延長効果、移植免疫寛容の誘導にも重要な役割を果たしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、生体内で自然免疫を惹起する刺激を引き起こし、移植抗原特異的な免疫制御環境を構築することであり、移植抗原特異的な免疫(獲得免疫)制御機序を誘導し、免疫抑制剤投与の減少に移植免疫寛容を成り立たせることの可能性を示唆された。これら研究成果を近い将来臨床応用する際、本邦の生体移植が行われる割合が高い特徴を生かせて、移植に先んじて移植抗原の同定が可能であることから、あらかじめ同定された移植抗原を用いて、移植患者において移植臓器特異的な免疫制御機序を誘導することが可能と予想する。移植後の初期段階から少ない免疫抑制剤の投与、あるいは投与無しに移植臓器の生着を成し遂げることが可能と期待する。
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