研究課題/領域番号 |
17H04279
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
國土 典宏 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 理事長 (00205361)
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研究分担者 |
石沢 武彰 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10422312)
浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20292956)
秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (40294962)
金子 順一 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50328118)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 肝癌 / 蛍光ナビゲーション / 蛍光プローブ |
研究成果の概要 |
本研究では、蛍光ナビゲーションを駆使して肝臓外科手術を支援する種々の基本技術の確立を目的とした。肝細胞癌(HCC)に滞留する性質を有するインドシアニングリーン(ICG)を用いた研究では、病変組織におけるICG由来の蛍光発光の探索が高感度なHCCの検出方法として有効であることを明らかにした。タンパク分解酵素反応によって蛍光発光する新規プローブは、種々の肝癌組織の高感度検出に有用であった。また、ICGを滞留したHCC組織への近赤外光照射は、癌細胞にアポトーシスや酸化ストレスを誘導することにより抗癌効果を発揮した。以上の成果から、蛍光技術は様々な視点から肝臓外科手術の支援に有用であると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ICGや新規蛍光プローブといった種々のマテリアルを使用して、肝癌組織を高感度に検出する技術や蛍光発光した癌組織に対する特異性の高い光線力学療法を開発した。これらの技術は、外科的治療技術が発達した現在においても依然として術後生存率が低い肝癌患者の予後の向上に貢献すると考えられる。また、肝臓外科手術の手技は高難度であると共に、その手術の正確性や時間が患者の術後予後に大きく影響する。本研究で確立された蛍光ナビゲーションに基づく種々の支援技術が、肝臓外科手術の質的向上に需要な役割を果たすと期待される。
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