研究課題/領域番号 |
17H04281
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小寺 泰弘 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10345879)
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研究分担者 |
神田 光郎 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (00644668)
林 真路 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70755503)
田中 千恵 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (50589786)
小林 大介 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (30635595)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 胃癌 / 腹膜播種 / 分子標的治療 |
研究成果の概要 |
腹膜播種は胃癌で高頻度かつ難治な転移再発様式である。Transcriptome解析により腹膜転移再発症例で特異的に高発現している分子として膜貫通型蛋白であるsynaptotagmin 13(SYT13)を厳選した。SYT13の組織中、腹水中発現は胃癌腹膜播種の予測、存在診断、治療効果モニタリングのいずれの場面においても有用であることが示された。SYT13は胃癌細胞の増殖、浸潤、遊走能に関与することが明らかになった。siRNA、中和抗体のいずれのアプローチにおいてもSYT13を標的とした腹腔内治療はマウス腹膜播種モデルで治療効果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌において腹膜播種は高頻度な転移再発形式であるにもかかわらず、これを制御しうる分子標的治療薬も精度の高い診断マーカーも発展途上にある。本研究の成果をSYT13阻害薬の創薬と診断キットの開発へとつなげることにより「SYT13発現を評価し、高発現症例に対してはSYT13阻害薬による治療を行う」、というPrecision medicineが実現できる。将来的に、SYT13阻害薬は、胃癌のみならず腹膜播種を高頻度に起こす膵癌、卵巣癌などの他癌種に応用できる可能性も有する。
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