研究課題/領域番号 |
17H04301
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
齊藤 延人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60262002)
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研究分担者 |
中冨 浩文 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10420209)
宮脇 哲 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70407914)
高柳 俊作 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90406489)
今井 英明 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (70359587)
武笠 晃丈 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90463869)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | ゲノムコホート / 神経線維腫症2型 / 体細胞モザイク / 頭蓋内血管狭窄 / RNF213 / rare variant / 髄膜腫 / NF2 / Precision Medecine / 遺伝子型 / 遺伝性脳血管疾患 / 遺伝性良性脳腫瘍 / MF2 / CCM / 遺伝性両性脳腫瘍 / Precision Medicine |
研究成果の概要 |
遺伝性脳疾患は組織学的には良性であるが血管病変・腫瘍が中枢神経に時間的・空間的に多発し経過とともに機能予後を悪化させ死に至らせることから、脳神経外科にとって最も治療困難な疾患群である。今回の研究を通じて詳細な臨床情報を有するゲノムコホートを構築した。さらに神経線維腫症2型(NF2)に関しては遺伝的背景にNF2遺伝子の体細胞モザイクが多くの症例で関わっていることを明らかにし、頭蓋内血管狭窄(もやもや病)においては既知の疾患感受性遺伝子であるRNF213の疾患に関わるrare variantを同定した。NF2において多く認められる髄膜腫においては遺伝子変異と発生部位・病理診断との関連を明かにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝性脳疾患(良性脳腫瘍・血管疾患)の詳細な臨床情報を有するゲノムコホートを構築し、今後の発展的研究の基盤を樹立した。神経線維腫症2型にはおいてはこれまで遺伝的要因が不明であった患者の大部分に体細胞モザイクが関わっていることを明らかにし、遺伝子診断が向上に寄与すると考えられる。頭蓋内血管狭窄(もやもや病)に関しても新たな疾患関連遺伝子変異を同定して、診断の向上および発症メカニズムの解明につながる成果と考えられる。また髄膜腫においては、発生部位による特徴的な遺伝子変異の違いは硬膜の部位により発生起源に影響を受けている可能性を示唆する結果であり、発症のメカニズムの解明につながると考えられる。
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