研究課題/領域番号 |
17H04316
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
松田 修 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00271164)
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研究分担者 |
菅波 晃子 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (10527922)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | ダイレクト・リプログラミング / 骨芽細胞 / 再生医学 / ダイレクト・コンヴァージョン / 再生医療 |
研究成果の概要 |
骨疾患の再生医療の目的で、移植用の自家骨芽細胞を誘導する技術が望まれる。我々は、ヒト線維芽細胞に転写因子を遺伝子導入し、または化合物を添加することにより、骨芽細胞に直接誘導する技術を創出した。しかし臨床応用に展開するためには、最適な誘導法を確立し、誘導のメカニズムを分子レベルで理解し、3Dの骨組織構成技術を創生する必要がある。そこでAIコンビナトリアル・ケミストリーを用いてダイレクト・リプログラミングに関与する可能性のある分子群に対する特異的阻害剤を開発し、また3D骨組織の構築技術を開発した。その結果、ケミカル・ダイレクト・リプログラミング法を骨再生医療として実用化するための基盤情報を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨粗鬆症性骨折後の癒合不全などに対して骨再生医療が求められている。我々のダイレクト・リプログラミング法を用いれば、患者から極めて低侵襲に採取できる線維芽細胞から、高機能な移植用自家骨芽細胞を均質かつ無尽蔵に作出することができる。さらに、遺伝子導入が不要で化合物添加だけで誘導できること、効率が高く骨基質の産生能が高いこと、3Dスキャフォールド中で誘導することにより患者の病変部に合致した任意の形状にテーラーメイドで立体造形できることが必要とされる。本研究はこのような骨再生医療に適したケミカル・ダイレクト・リプログラミング技術につながる成果をもたらしたので、高い学術的および社会的意義を有する。
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