研究課題/領域番号 |
17H04319
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
廣田 和美 弘前大学, 医学研究科, 教授 (20238413)
|
研究分担者 |
上野 伸哉 弘前大学, 医学研究科, 教授 (00312158)
櫛方 哲也 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (80250603)
二階堂 義和 弘前大学, 医学研究科, 講師 (50613478)
橋場 英二 弘前大学, 医学部附属病院, 准教授 (10374844)
村上 学 弘前大学, 医学研究科, 教授 (80302090)
斎藤 淳一 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (90647413)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 譫妄 / 認知機能 / 手術侵襲 / 敗血症 / 高齢者 |
研究成果の概要 |
・高齢敗血症ラットは有意な物体認知能低下を示した。加齢とLPS投与ともに海馬、大脳皮質LCN2濃度を上昇させた。Fe2+/Fe3+値は、高齢敗血症ラットの皮質と海馬で上昇した。認知機能低下は鉄キレート剤(DFX)前投与によって性正常化した。また、大脳皮質及び海馬のFe2+/Fe3+値の増加はDFXで抑制された。 ・頭頚部・食道癌根治術患者の血中炎症性マーカーは侵襲により有意に増加したが、譫妄群(22名)と非譫妄群(51名)で有意差はなかった。脳波α波パワー密度と相対的α波は、時間経過とともに減少した。譫妄群では麻酔導入直後から非譫妄群に比べ、α波パワー密度、相対的α波が有意に低値だった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
基礎研究では、高齢敗血症ラットでの認知機能低下に鉄代謝が関与していることが分かり、鉄キレート剤で改善したことから、新たな創薬に結び付く可能性がある。臨床研究では、脳波のα波に麻酔導入直後から、術後譫妄が生じた患者では生じなかった患者より有意にα波パワー密度、相対的α波が低く、脳波により術後譫妄を予測でき、早めに介入することで譫妄を抑制できる可能性がある。また、譫妄患者も非譫妄患者も、全身炎症の程度は同様であり、炎症だけでは譫妄は生じないことが分かった。
|