研究課題/領域番号 |
17H04332
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
榎田 英樹 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (80347103)
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研究分担者 |
中川 昌之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (90164144)
吉野 裕史 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (90642611)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | マイクロRNA / 膀胱癌 / 癌遺伝子 / miRNA 223 / WDR62 / 膀胱がん / ゲノム編集 / ゲノム編集技術 |
研究成果の概要 |
次世代シークエンサーによるmiRNA発現解析により、microRNA-199 familyの発現高値は予後良好因子であり、インテグリンシグナル伝達を制御し癌抑制的に働くことが示唆された。またmiR-223によって膀胱癌細胞株の増殖・遊走・浸潤能が抑制され、アポトーシスが誘導された。さらにHRASの拮抗薬Salirasibは、HRAS突然変異の有無にかかわらず、膀胱癌細胞において細胞増殖、遊走および浸潤能を阻害した。またセリン合成経路に関わるPHGDHの発現高値群は有意な予後不良因子であることが判明した。この遺伝子は膀胱癌の一次化学療法であるGC療法に対する薬剤耐性にも関わっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の成果でマイクロRNAを基点とした膀胱癌の増殖/転移に関わるいくつかの重要な分子経路が明らかになった。その経路を遮断する治療薬候補も同定出来て画期的であった。さらに他の治療薬の開発に繋がるため、次の段階への大きな礎となりうる。本研究の成功は、現在、有効な治療法の少ない進行性膀胱癌患者に対して大きな福音をもたらすと思われる。
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