研究課題/領域番号 |
17H04338
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
梶山 広明 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (00345886)
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研究分担者 |
鈴木 史朗 愛知県がんセンター(研究所), 婦人科, 部長 (20612758)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 卵巣癌 / 腹膜播種 / 腹膜中皮細胞 / 化学療法抵抗性 / 癌関連腹膜中皮細胞 / 癌性腹膜炎 / 薬剤耐性 / 癌関連腹膜中皮 / トランスクリプトーム解析 / エクソソーム / 卵巣癌関連腹膜中皮 / エクソソーム解析 / メタボローム解析 / 腹膜微小環境 |
研究成果の概要 |
卵巣癌は婦人科領域における最も予後不良な癌腫の一つであり、腹膜播種を伴う特徴的な進行の形を示す。特に、進行・再発した腫瘍では、プラチナ製剤を中心とした化学療法への抵抗性を獲得することで、難治性癌へと変化する。本研究では、腹膜播種における卵巣癌細胞の生存を支える「土壌」、すなわち環境としての腹膜に着目し、腹膜の特徴的な構成要素としての腹膜中皮細胞に焦点を当て、卵巣癌細胞との間で行われる異種細胞間のクロストークと化学療法への抵抗性の関連について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌の腹膜播種では、腹膜中皮細胞が腫瘍内へと侵入し、TGF-β1により間葉転換を引き起こすことで、卵巣癌関連腹膜中皮細胞(OCAM)へと変化することを見出した。また、OCAMと接することで、卵巣癌細胞はAktシグナルの活性化を通してプラチナ製剤への抵抗性を獲得することを発見した。こうしたメカニズムの要因となるOCAMを治療の標的とすることは、今後、腹膜播種を伴う進行卵巣癌における新たな治療法になると考えられる。
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