研究課題/領域番号 |
17H04361
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
丸藤 哲 北海道大学, 医学研究院, 名誉教授 (30125306)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2017年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 心停止 / 蘇生 / 臓器不全 / 予後 / 自然免疫炎症反応 / 凝固 / 線溶 / 凝固線溶反応 |
研究成果の概要 |
自然免疫炎症反応と凝固線溶反応がどのように心停止蘇生後に発症する臓器不全へ関与しているかを検討した。 DAMPs (damage-associated molecular patterns)の主要構成要素であるヒストンによる自然免疫炎症反応と病的凝固線溶反応である播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation, DIC)が相乗的に心停止後臓器不全発症に関与し、症例の予後を不良としている事を証明し、二つの研究と総説として公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心停止蘇生後には中枢神経を主体とした多臓器不全が発症し(心停止後症候群、post cardiac arrest syndrome, PCAS)、蘇生したにも関わらず遷延性意識障害等で症例の予後が不良となる事が多い。 従来論じられて来た心停止・蘇生時間(虚血・低酸素持続時間)に加えて、病的自然免疫(DAMPs/ヒストン)・凝固線溶反応(DIC)が蘇生後臓器不全発症に深く関わり、症例の予後を規定する事を解明した事に本研究の学術的意義があり、ヒストンおよびDICを標的とした治療方法の開発は大きな社会的利益をもたらすであろう。
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