研究課題/領域番号 |
17H04362
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
本多 伸一郎 筑波大学, 生存ダイナミクス研究センター, 客員研究員 (60360640)
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研究分担者 |
田原 聡子 筑波大学, 生存ダイナミクス研究センター, 講師 (20360589)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 敗血症 / TLR4 / IL-10 / アラジン-1 / アラジンー1 / TLR / SHP-1 / Toll-like receptor / 感染症 / Allergin-1 |
研究成果の概要 |
敗血症の治療を行う上では病原体の排除を行いつつ過剰な炎症反応を回避するという 緻密な制御が必要である。アラジン-1は細胞内領域のITIM配列を介した脱リン酸化酵素との会合 により抑制性シグナルを伝達する免疫チェックポイント受容体である。盲腸結紮穿孔法による 腹膜炎モデルではアラジン-1遺伝子が欠損すると生存率が有意に亢進した。アラジンー1はTLR4シグナルを抑制してIL-10産生を抑え、ノックアウトマウスでは抗炎症反応が亢進することで生存率が亢進することを見出した。抗アラジン-1抗体でアラジン-1の機能を阻害することにより敗血症を治療できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症の治療法は確立しておらず、新たな治療法を開発することが重要である。アラジン-1は免疫応答を制御する免疫チェックポイント分子の1つであるがアラジン-1遺伝子が欠損したマウスでは敗血症誘導後の生存率が亢進することを見出した。アラジン-1は炎症反応を抑制すると仮説を立てたが、予想外に、アラジン-1遺伝子が欠損すると腹腔マクロファージからIL-10産生が亢進し、炎症反応を抑制した。しかし、腹腔内の細菌量には変化がなかった。このことから、アラジン-1を治療標的とすることで、細菌の排除には影響せずに炎症反応だけ抑制できる可能性が示唆された。
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