研究課題/領域番号 |
17H04374
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 東京歯科大学 (2018-2019) 松本歯科大学 (2017) |
研究代表者 |
溝口 利英 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (90329475)
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研究分担者 |
荒井 敦 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (00532772)
細矢 明宏 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (70350824)
小林 泰浩 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (20264252)
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 象牙芽細胞 / 第三象牙質 / 歯髄幹細胞 / ジフテリア毒素 / 細胞の枯渇実験 / フェイトマッピング解析 / 骨芽細胞 / 細胞枯渇実験 / 修復象牙質 / PTH / 骨髄間葉系幹細胞 |
研究成果の概要 |
歯科治療のために窩洞を形成した歯の髄腔側では、象牙芽細胞による石灰化が亢進する。この過程において、窩洞形成にともない象牙芽細胞の細胞死が誘導され、引き続き歯髄幹細胞から分化した新生象牙芽細胞の出現が観察される。しかしながら、象牙芽細胞死と歯髄幹細胞の分化誘導との関係は良く分っていない。今回、我々は、遺伝子改変マウスを用いて、ジフテリア毒素(DT)投与により象牙芽細胞を特異的に死滅させる実験系を構築した。その結果、象牙芽細胞死を引き金とした、象牙芽細胞の再生および新生象牙質の形成を調節する歯髄環境の存在が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯の修復は、失われた硬組織を補填する生体防御反応であり、臨床現場では、より早期の修復象牙質形成が求められる。しかしながら、これまで硬組織修復のメカニズムはよくわかっていなかった。本研究成果により、象牙芽細胞の細胞死が、歯髄環境に影響を及ぼし、未分化歯髄細胞画分の象牙芽細胞分化を誘導することが明らかになった。今後、以上の実験系を活用することにより、硬組織修復の促進を目指した治療法の提案に繋がることが期待される。
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